婚活の流れ
結婚相談所を利用した婚活の流れを説明します。
大手結婚相談所の IBJ 辺りを参考に、有名所の結婚相談所における活動の大まかな流れを説明します。
結婚相談所によって、活動の内容や用語、活動期間は異なってきますので、以下に書くことは、だいたいの目安として参考にしてください。
結婚相談所の婚活の流れを図にまとめたものです。
図の ①~⑦ が結婚相談所で活動する内容です。
各フェーズの説明
上の図の各フェーズの説明をします。
結婚相談所選び
まずは入会する結婚相談所を選びます。
結婚相談所によってサービス内容、料金、登録会員の人数や年齢層などが異なります。
自分に合いそうな結婚相談所を選ぶことが大事です。
最近は、ネット上に結婚相談所の比較情報もあるため、そういう情報を見て探すのも良いです。
結婚相談所によっては、無料でサービスの説明を聞ける所もあるため、予約して聞きに行くのも良いでしょう。
ただし、結婚相談所によっては、説明を聞きに行ったら、その場で今すぐ入会したら割引が適用されますと言ってくる所もあるため、そのような交渉が発生することも見越して、説明を聞きに行く順番やタイミングを決めたりすると良いでしょう(例えば、本命の結婚相談所の説明は最後に聞きに行くなど)。
また、友人紹介割引や何かしらの割引があったりすることもあるので、そのような割引があるか事前にチェックしておくとお得に入会できることがあります。
① 結婚相談所に入会
入会する結婚相談所が決まったら、入会の手続きをします。
結婚相談所の概要や利用規約等の説明を受けて、入会の書類を書き、必要な書類を提出して、入会します。
入会の際に必要になってくるものは事前に確認しておきましょう(例えば、印鑑や会費の引き落とし銀行口座番号など)。
また、結婚相談所は、以下のような身元を確認する書類が必要になってくることが多いです。
身分証明書は、入会時に必要なことがありますが、他の書類は取得までに時間が掛かることがあるため、婚活の活動開始までに提出すれば良いと言われることがあります。
どのタイミングまでに、どの書類が必要かは結婚相談所に確認しましょう。
- 身分証明書
- 運転免許証など
- 住所証明書
- 住民票
- 独身証明書
- 本籍地の市区町村役場で取得可能
- 収入証明書
- 源泉徴収票など
- 学歴証明書
- 卒業証明書など
入会の時、または、次のカウンセリングの時に、結婚相談所での活動の流れの説明を受けます。
② カウンセリング・準備
入会後に、カウンセラー(アドバイザー)と面談して、婚活の準備や活動プランニング(成婚までの目標期間を決め、婚活の計画を考える)をします。
最近の結婚相談所は、マッチングアプリのように、アプリ上に自分のプロフィールを掲載して、そこでマッチングしたら、お見合いをするような流れです。
そのためのプロフィールを作成します。
結婚相談所によってやり方は異なりますが、例えば、自分である程度、プロフィールに掲載する趣味などの内容を事前に書いていき、その内容をカウンセラーの人にチェックしてもらい、プロフィールに書く内容を整えていきます。
プロフィールに載せる写真は、自分で用意します。
プロのカメラマンに頼んで写真撮影をしてもらった方が、見栄えが良く、ちゃんとしている人と思われるため、プロのカメラマンに撮影してもらった方が良いです。
結婚相談所によっては、複数の写真を登録できるため、プロに撮影してもらった写真以外に、自然な感じで良い写真があったら、それらも登録すると良いです。
結婚相談所やサービス内容によっては、カウンセラーがお見合い相手をレコメンドするサービスがあるため、そのようなサービスがある場合は、好みの異性のタイプや条件等も聞かれます。
③ お相手探し
アプリやカウンセラーからの紹介でお見合い相手を探して、お見合いの申し込みをします。
仕組みは、マッチングアプリと基本的に同じです。
異性のプロフィールを見て、お見合いしたいと思った相手に、お見合いを申し込むボタンを押して、相手から承諾されたらお見合い成立となり、お見合いに進むことができます。
異性からのお見合いの申し込みも届くため、申し込まれた相手とお見合いしたいと思った場合は、承諾ボタンを押します。
お見合いの申し込みボタンを押せる毎月の上限数があるため、戦略的に申し込みボタンを押す必要があります。
結婚相談所に入会した最初の頃は、入会したばかりの人としてアプリ上で目立つことがあるため、プロフィールの条件が良い人は、自分から申し込みボタンを押さなくても、たくさんの申し込み(申し受け)が来ることがあります。
そのようなこともあるため、入会して最初の頃は戦略的に申し込みボタンを押す必要があります。
多くの相手から申し込みが来て、全て承諾をしているとお見合いのスケジュールが大変なことになるため、その考慮も必要です。
お見合いが成立した場合は、別の相手と真剣交際に進んだり、退会したりなどの特別な理由がない限り、必ずお見合いをしないといけないというルールがある結婚相談所が多いです。
そのルールの場合は、本当にお見合いをしたい人のみとお見合いが成立するようにしましょう。
④ お見合い
お見合いが成立したら、ホテルのラウンジやカフェで約1時間のお見合いをします。
場合によっては、オンラインでお見合いすることもあります。
お見合いでお話をして、次のフェーズの「仮交際(プレ交際)」に進みたいかを見極めます。
お見合い後に、結婚相談所のアプリを通して、仮交際に進みたいかどうかを返事します。
お互いがどちらも仮交際に進むことに返事をしたら、仮交際成立となります。
お見合いについては、こちらのページにも書いています。
⑤ 仮交際(プレ交際)
仮交際が成立したら、何回かデートをします。
結婚相談所によっては、仮交際が成立したタイミングで、相手の連絡先がわかるようになるため、相手へ電話して、お礼の挨拶や初デートの日程を決めます。
仮交際は、相手のことを知り、次のフェーズの「真剣交際(本交際)」に進むかどうかを判断するフェーズです。
厳密な定義はありませんが、あくまで「"仮"交際」のため、「恋人未満の関係」と考えていた方が良いです。
結婚を意識している友達くらいに考えておくと良いです。
そのため、恋人のような積極的なスキンシップをすると相手に引かれる可能性が高いです。
先程も述べましたが、仮交際は、あくまで「仮」なので、同時に複数人と仮交際を進行することができます。
「交際」という単語がついているため、複数人と同時に進めると、浮気しているように見えて紛らわしいですが、世間一般的な恋愛の交際ではなく、友人や知り合いと会っているようなものだと捉えると良いです。
一般的に、3, 4回(1ヵ月半~2ヵ月)くらいデートをして、真剣交際に進みたいと思ったら、告白をします。
そして、真剣交際の申し入れを相手に受け入れられたら、真剣交際成立となります。
デートの回数は特に決まりはありませんが、仮交際が可能な最大期間(例えば、最大3ヵ月までなど)は、決まっていることがあります。
デートの内容も決まってはなく自由ですが、結婚相談所では一般的に以下のように推奨されることが多いです(あくまで目安ですので、状況に応じて変えてください)。
- デート1回目:食事デート
- ランチが良いと言われることが多いですが、双方の時間が合わなければディナーでも構いません
- デート2回目:半日デート
- ランチ、または、夕食のどちらかの食事1回を含む水族館などのお出かけデート
- デート3回目:1日デート
デートをしてみて、真剣交際に進める相手でないと判断した場合は、結婚相談所を通して、交際のお断りをすることが可能です(真剣交際も同様)。
デートの1回目がハードルが高く、デートの1回目を終えた後の2回目に行く前に交際を断られる確率が高いです。
その理由の1つとしては、結婚相談所から「迷ったらとりあえず仮交際に進んでみては?」と言われることがあるため、迷いながら仮交際に進んだ人が1回目のデートで、相手のことをシビアに見て、その迷いを晴らすことができなかったら、交際を断られるからです。
そのため、「お見合いをクリアしたから食事デートは楽だ~」とは思わずに、最初の食事デートであまり気を緩ませ過ぎない方が良いです(緊張しても良くないので、ほどほどに)。
⑥ 真剣交際(本交際)
真剣交際が成立したら、仮交際同様に何回かデートをします。
厳密な定義はありませんが、真剣交際は「恋人関係」と考えても良いでしょう。
そのため、仮交際では同時に複数人と仮交際を進行することができましたが、真剣交際は1人としか付き合えません。
このフェーズでは、他の相手と仮交際やお見合いもできなくなります。
真剣交際で、相手との仲をさらに深め、結婚の価値観等を色々共有し、相手と婚約(成婚退会)したいか判断します。
一般的に、1ヵ月~1ヵ月半くらい付き合い、相手と婚約したいと思ったら、プロポーズをします。
そして、無事にプロポーズを相手に受け入れてもらえたら、めでたく成婚退会へと進みます。
場合によっては、プロポーズ前後に双方の親へ結婚の承諾を得に、挨拶に行くことがあります。
退会後に、親から結婚を反対されたら、お金がもったいないことになるため、成婚退会前に親に挨拶に行くのが良いと言われることがあります。
プロポーズの前と後のどちらのタイミングで親へ挨拶に行った方が良いかは、状況や結婚相談所のルールによるため、結婚相談所に確認しましょう。
結婚相談所の「IBJ」では、プロポーズ成功(成婚)が世間一般でいう「婚約」扱いとなります。
一方、他の結婚相談所では、「結婚前提の交際になったら成婚退会」とする所もあります。
そのため、入会する結婚相談所の成婚退会がどのような意味を持つか入会する前に確認しておく必要があります。
結婚相談所によっては、お見合いした時点から真剣交際を続けられるまでの最大期間が決まっており、その期間を過ぎてしまうと自動で成婚退会扱いになります。
そのため、結婚相談所から言われているペースで交際を進め、プロポーズをするのが基本的には良いです。
また、一般的な結婚相談所では、真剣交際であっても婚前交渉(体の関係)は禁止されています。
入会する結婚相談所では、何が禁止なのかルールを事前に知っておくようにしましょう。
ちなみに、私が入会した結婚相談所では、宿泊旅行もNGとされていました。
しかし、遠出の旅行で相手の本性がわかると世間でよく言われるため、結婚相談所の入会時の説明のときに、「お互いのことを良く知るために、旅行の宿泊もダメなのか?宿泊旅行もなく、相手の性格を知るのは難しいのでは?」とカウンセラーの人に聞きました。
すると、「別々の部屋での宿泊なら~ん~まぁ良いかな~」と暗黙の了解のような回答をいただけました。
ただし、結婚相談所によっては NG な上、場合によってはルールを破ったとして強制成婚退会になり、罰金として成婚料を支払う場合があるため、気になるルールはしっかりカウンセラーに質問して聞くようにしましょう。
⑦ 成婚退会
プロポーズが成功したら、結婚相談所に成婚の報告をして、成婚退会となります。
成婚退会前に双方の親の挨拶も済ましておきたい場合は、プロポーズの前と後のどちらのタイミングで親への挨拶をするべきかを結婚相談所に確認しましょう。
成婚料として、お金を結婚相談所に支払う結婚相談所が多いです。
高い結婚相談所の場合は、成婚料が数十万円します。
成婚料がいくら掛かるかは、結婚相談所に入会前に確認しておきましょう。
IBJ のように「プロポーズ成功=成婚=婚約」を意味する結婚相談所の場合は、世間でいう「婚約」と同じ扱いなので、成婚退会後は世間一般的な婚約から結婚への流れと同じ段取りで結婚に進みましょう。
婚約扱いのため、もしも成婚退会後に結婚しないとなった場合は「婚約破棄」となり、場合によっては慰謝料を相手に支払うケースもあるため、気をつけましょう。
結婚
めでたく、結婚相談所を成婚退会して、結婚への準備をして、婚姻届けを出したら、結婚となります。
これにて婚活は終了です。
入会から成婚するまでの期間
結婚相談所に入会してから成婚退会するまでの活動期間の平均期間は結婚相談所によって異なってきますが、2021年時点では、以下のような一部情報がありました(状況や時期によってこの期間は変動します)。
- IBJ
- 平均10.7ヵ月
- ゼクシィ縁結び
- 平均8~8.5ヵ月
上記は全体の平均なので、おそらくピークは上記より早いことが多いでしょう。
例えば、 IBJ では、入会から成婚退会まで「6ヵ月間」の人が最も多いと言われています(状況や時期によってこの期間は変動します)。
IBJ の場合は、「成婚=婚約」のため、6ヵ月というと短いように思う人もいるかもしれませんが、 IBJ に入会する人は、今すぐ結婚したいという人が多かったり、交際可能な最大期間があったりするため、このくらいで成婚退会します。
また、自分の年齢が30歳くらいになってくると、時間があっという間に過ぎるようになり、半年という時間は非常に貴重な時間のため、ゆっくりもできません。
最初は短いと思いますが、後になって考えてみると、高いお金を払って貴重な時間を費やすことを考えたら、このくらいの期間がちょうど良いと思うようになります。
順調に行っても、このくらいの期間は掛かると考えて、婚活を始めるタイミングを考えると良いです。